Agendus for Windows Outlook Edition を使うときは、Outolookのデータ入力・編集ダイアログを使用するのが安全。
あまり問題にしている人は多くないようですが、Agendus for Windows Outlook Edition で繰り返しの予定がおかしくなる問題について、自分自身の確認のためにも、いくつかまとめておきます。(現在のバージョンはV.5.42)
まず、前提としてOutlookにおける「繰り返しの予定」の仕様の確認です。
・最初の1回目の予定内容を、指定された回数分だけコピーして該当の日付に表示させるので、2回目以降の繰り返す該当日は、その日に予定データが作成されるわけではなく、最初の1回目の内容を参照しているに過ぎない。
・繰り返しの予定が、ある回だけ1日ずれる(例:毎月25日の給料日が、ある月は25日が土曜日のために1日ずれて24日の金曜日になる)ような場合に、その時1回だけの例外として日付をずらして登録した場合は、その1回分は独立した予定データとして新規に登録され、本来繰り返しの予定で参照表示するはずだった該当日は、「繰り返しの例外日」として参照表示しないという設定が、1回目の最初の予定データに記録される。
・繰り返しの予定を編集した場合、それまでの例外設定は全てクリアされてしまい、本来の該当日に参照表示されてしまう。(途中で繰り返し期限を変更した場合も同じ)
・AgendusでOutlookの繰り返し予定(終日)を扱う場合の問題点
1.Outlookで設定した繰り返し予定をAgendusで編集すると、終日の予定がOutlookで見た時に「00:00~23:55」までの連続した予定になってしまう。この場合、例外設定はクリアされないが、例外として新規登録された予定データが「終日予定」から「2日間に渡る終日予定」と書き換えられてしまう。
2.「00:00~23:55」の連続予定となってしまったデータは、Agendusで見ると問題なく「時刻指定無し」データとして表示されるが、Outlookと同期させたGoogleCalenderやPocketInformant、MobileMeやiPhoneカレンダーなどでは、「00:00~23:55」の連続予定として表示されてしまう。 「2日間にわたる終日予定」として書き換えられてしまったデータの方も、Agendusで見ると問題なく元の1日だけの「時刻無し予定」と表示されるが、Outlookをはじめ他のアプリでは「2日連続する終日予定」として表示されてしまう。
3.Outlookから「終日予定」に再登録すれば元に戻るが、このとき例外設定が全てクリアされてしまい、同時に設定してあった繰り返し期限までもクリアされてしまう。
Agendusで時刻を指定しない予定は「時刻指定無し」の予定と、「終日」(それこそ、朝から晩まで終日ずっと。の意。例えばAgendusでビジネスアワーを09:00~17:00と設定している場合には、「終日」を選ぶと自動的に09:00~17:00と設定される。)の2つの設定があるのに対して、Outlookの「終日」予定の概念は単に1日間・2日間・3日間・・・、と考えます。Agendusの「時刻指定無し」予定が該当するのですが、なぜかこのあたりの連携がうまくいっていないようです。
上記の問題は、Agendus環境だけで使用するのであれば実用上の問題は無いのですが、他社製品と同期させようとするのであれば困ってしまいます。また、Agendusから新規に登録した繰り返す予定も「時刻無し」で登録しても、上記の1同様に不本意な時刻が登録されてしまいます。
これらの事象はすべて、Agendusのデータ編集ダイアログボックスで入力・編集した場合のこと。Agendus for Windows Outlook Edition は設定によって、データ入力・編集にOutlookのデータ入力/編集ボックスを使うようにも出来るので、当面は常にこちらを使うようにした方が安全かもしれない。Outlookのデータ入力/編集ダイアログにもAgendusタブが作成されているので、アイコンだけは付けることが出来る。(残念ながら、フォントカラーやフォントスタイルなどの変更は、Agendusダイアログからでないと出来ない。)
今のところ、Agendus for Windows Outlook Edition では繰り返しの予定(終日)は、慎重に扱った方がいいようです。
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