ついにAgendus for iPhone1.0がiambic社から発表になりました。
iambicのメールサービスに登録している方や、今までにPalmやWindows版のAgendusユーザーであった人たちにはすでに案内のメールが届いていると思いますが、iPhone版のAgendusの登場をずっと待っていた人も多いはず。
Agendus for iPhone1.0は他のデバイス用のアプリとは異なり、(他のiPhoneアプリと同様に、と言った方が適切かも?)AppleのiPhone App Storeにて購入するようになっており、iambicのAgendusサイト上の「ADD to CART」をクリックするとiPhone App StoreのAgendus for iPhone1.0購入ページが立ち上がります。
早速購入してみましたが、
バージョン1.0ではまだ「タスク・電話帳・Today画面」のみが実現されています。って、あれ? Agendusといえばそもそも「予定表とtodo」を統合したカレンダーアプリではなかったか?
そうです。発表されたバージョン1.0にはカレンダー機能は搭載されておりません。
従来から言われていた通り、Apple社がiPhoneのカレンダーデータベースへの入出力仕様を公開していていないので、iambicがどうやってカレンダー同期を実現するのか注目していた訳なのですが、ひとまずはカレンダー機能を省いてでも、とにもかくにもAgendus for iPhoneを世に登場させた、と言うことなのですね。
ですが早くも待ち望んでいたPalm世代のAgendusユーザー(ActionNames時代からのユーザーも含めて)からは大いに不評をかっているようです。カレンダー機能が無いのであれば、単なる電話帳アプリと単なるタスク管理アプリなわけで、実際のところはバージョン1.0というよりはバージョン0.7くらい。それならもう少し待って、何らかの方策でカレンダー機能を実装させてからきちんと1.0として登場させたほうが良かったような気もするのですが、いかがでしょうか?
機能の方ですが、Today画面はAgendusらしく多機能・多彩な表示を目指しているようですが、まだまだ、やはりそこはバージョン1.0です。タスクもPCのAgendusと同期したりはしないので、実用レベルでは、?です。
天気予報はそのままだとUSAの天気を表示するので、あらかじめPreferencesで表示させたい地域を、例えば「Shinjuku,Japan」のように入力しておけば、好きな地域の天気予報が表示されます。(天気予報の精度に関しては他のデバイス用のものと同じです。当たり前ですが・・・。)
電話帳はiPhone標準の「連絡先」アプリのデータをそのまま読み取っています。Agendus for iPhone1.0上で入力したデータはそのままiPhoneの連絡先アプリに反映されます。PalmやWM等のAgendusでおなじみの置き換えアプリを実現しています。
ただし、他のデバイスの時もそうでしたが、言語は英語ですので、フリガナによるソートはアルファベットで実行されます。 つまり、「連絡先」のふりがなをアルファベットで登録していたりしない限りは、Agendus for iPhone1.0のContactで目的の連絡先を探し出すのは実用的ではありません。このあたりは、日本語版が登場するまではどうしようもないのかもしれません。
さらには、Agendusの特徴でもあったアイコンが1.0ではまだ使えません。ここまでのことだけでも、Agendus for iPhone1.0は、我々日本人が国内で実用的に使用するにはまだ時期尚早と言わざるを得ません。 しかし、このことを持って、Agendus for iPhone1.0が期待はずれだとか、使えない、だとか酷評するのはまだ早いです。初期のPalm向けActionNamesの頃からそうだったように、Agendusというアプリは、とにかく頻繁にアップデートを繰り返してきます。多いときは週に2回くらいバージョンアップしたこともありました。
AppleのAPP Storeの審査が、それだけ頻繁なアップデートを認めるかどうかはともかく、これから1年くらいは、頑張ってAgendusのアップデートについて行ってみてはいかがでしょう? いままでずっと待っていたAgendusユーザーなら、きっと理解できますよね?
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